Top
menu

ソメスサドル【日本の革鞄と馬具】

2020.07.10カバン第一号の誕生|社長と歩むソメスサドルの歴史#6


馬具以外の一般革製品の開発がきっかけで、バーや喫茶店など馬具と異なる営業が始まった前回。

その中で、新たな出会いもあったそうですが、詳しく教えていただけますか。

わかりました。

この時期の営業の中でも、特に刺激を受けた経験でした。

ウエスタンの世界へ

ウエスタンバーとの出会い

サドルバッグ

東京の繁華街での営業。本革コースターと革巻きの灰皿を片手に「馬」に関連した名前の看板を掲げるお店を巡っていましたが、その中でまた特別な出会いがありました。

新宿二丁目を巡っていた時に見つけた1件のバー。店内に入ってみると、店内の内装はもちろん、お店の方、そしてお客さんが皆テンガロンハットや、派手なブーツやウエスタンの衣装を身に纏った、ウエスタン好きが集まるバーでした。

 

アメリカの「カントリーウエスタン」が流行っていた当時。カントリーミュージックに刺激され、ミュージシャンを中心に、ウエスタンに憧れる方がとても多かったんです。ウエスタンスタイルで店内でカントリーミュージックを演奏し、歌い、バーボンウィスキーを飲むお客さんの姿、これがとても格好良かった。私もこの世界に惹かれてしまいました。

お話すると、お店のオーナーさんが北海道出身だったことで意気投合し、私もすぐに常連になりました。

 

そこから、バーに通う日々が続きました。もちろん他の常連さんと同じく、私もウエスタンスタイルです。

ウエスタン好きの集まる場ですから、馬好き、乗馬好きもたくさんいました。中には有名な歌手の方もいらっしゃったんですよ。馬付きが高じて、常連仲間と共同で馬を所有されていて、毎週のように山梨県にある乗馬クラブに通って乗馬を楽しんでいたんです。

 

私もそれに誘われて何度かご一緒したのですが、夜はバーで朝までバーボンを飲み、ウエスタンスタイルそのままで特急列車で山梨へ、乗馬を終え東京へ戻るとまたバーへ…。

なかなか過酷でしょう。乗馬については埼玉の乗馬クラブで乗馬の経験がありましたから、少なからず乗れる自信はあったものの、お酒が抜けず酔っ払いでの乗馬で落馬の連続でした。

サドルバッグの誕生

ウエスタンバーに通ううち、常連さんから、

「馬具を作っているなら、サドルバッグを作れない?」と提案を受けました。

今ではバイクや自転車の後部につけるバッグもサドルバッグといいますが、乗馬においては鞍(サドル)に装着する鞄のことをいいます。オリエントレザーとして、鞄をつくったのもこれが初めて。見本をもとに試作してみたところ、皆さんに大変喜んでもらえました。

実際にそのサドルバッグを持って山梨で乗馬もしたのですが、大きなサドルバッグを肩に掛けて向かう後ろ姿は、見ていてとても感慨深いものがありました。

 

常連の方をはじめバーに来る方へ私の会社の話をすると、興味を持っていただける方も沢山いました。「知り合いの乗馬クラブが…」「デザイナーが…」「うちの会社が…」と紹介していただけたり、商品開発についてアドバイスをいただいたりと人脈や世界がどんどんと広がっていったのです。

 

バーでの出会いがきっかけで、現在でもソメスサドルとしてお付き合いのある会社もありますし、仕事に関わらず親しくさせていただいている方もいます。このバーでの日々は、本当に貴重な出会いであり、経験をさせていただいたなと思います。

ありがとうございました。

乗馬クラブやウエスタンバーなど、営業で伺う先々での出会いがオリエントレザーの前進に深く関わっているんですね。

次回もオリエントレザーの更なる発展について伺ってゆきます。

ソメスサドルの歴史

08

category

Archives