ものづくり現場の改善|社長と歩むソメスサドルの歴史#17

砂川へ本社を移転し、新たなスタートを切ったソメスサドル。
移転にあたり、染谷社長には様々な想いがありました。

砂川での新たなスタート

より良い環境へ

新たな「ソメスサドルの本拠地」として意を決して砂川へ移転した1995年。ファクトリーとショールームを一体にした「製造小売り」のスタイルを実現させました。しかし、製造と直営店販売の兼業は初めての経験で、いったいどこから手を付ければよいのか、どうすれば良いのか、必死に考える日々が続きました。

ものづくり現場の改善

工場の作業風景

「製造小売り」にとって、製造は言わば会社の心臓部。上質な商品を製造してこそ販売が成り立ちます。
旧工場では、社屋の老朽化と、就職希望者の減少という問題を抱えていました。技術レベルの向上を目指している「ものづくり企業」にとって、ベテランから若手への「技術の継承」は大変重要です。 技術の継承が滞り5年のブランクがあると、元に戻すまでに10年かかるとも言われている程、継続してゆくことが何より重要なのです。それが移転前の数年間、滞った状態でした。

移転の効果か、沢山の新卒就職希望者が集まりました。ファクトリーを新設するにあたっては、社員を多く迎えることを想定して、スペースを拡大し「馬具」と「革製品」の製造スペースを分割しました。

馬具・革製品それぞれに少人数の製造班に分け、ベテランと若手が同じ班で組むことで、一人ひとりにしっかりと技術指導に当たることが出来る体制をとりました。さらに、製造内の一作業のみに携わるいわゆるライン方式ではなく、一商品の組み立てから完成までほぼ全ての作業に携わることによって、総合的な技術の向上を図っています。

この製造体制は今も変わらず続いています。

大量生産には不向きな製造方式ですが、手作業による技術の継承と技術力向上の面では大変効果的であると考えます。その後も地道な採用によって、若手の社員が増えています。
製造にあたる社員の平均年齢は30歳台。皮革製造業の平均年齢が60歳超といわれている中で特に若いと言えます。

こだわりの社屋

社屋

ファクトリー・ショールームの設立において、デザインと敷地の世界観づくりにはこだわりがありました。以前触れた通り、農地だった広い土地に800本近い木を植え、芝を植え、可能な部分は私たち社員の手で作業に当たったのです。 また、馬具製造で馬に関わりの深いソメスの象徴として、馬のモニュメントを掲げたいという想いから、実存の馬を参考に等身大で造っていただき、屋外に設置しました。

さらに、社屋には十勝産のブロックレンガを使用しました。道内の粘土を使った美しいレンガです。この社屋が、設立から2年後の1997年、 道の「赤レンガ建築奨励賞」と「グッドデザインほっかいどう選定」の2つの賞をいただきました。 ソメスブランドの象徴としてこだわった社屋ですから、評価いただけたことは大変な喜びでした。

 

ありがとうございました。
移転によって様々な変化があり、ソメスサドルにとってはまさに新たなスタートだったのですね。

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