ソメスサドルのこれから|社長と歩むソメスサドルの歴史#20

苦境の経験

社長就任

洞爺湖サミット等で知名度が上がったソメスサドルでしたが、その直後に大きな苦難に立たされます。 2008年のリーマンショックです。
景気が落ち込むとまず節約されるのが嗜好品、特に男性向けの商品に著しく影響するといわれています。ソメスも大きな打撃を受け、男性物のバッグや財布の売上がストップ、結果大きな赤字となりました。

私が社長に就任したのはリーマンショック直後のタイミングで、東京から約40年ぶりにUターンし、北海道勤務となりました。そして初めての社長業務と併せて早急な対策を迫られました。
まず私が取り組んだことは、金融関係の見直しと社内物流の見直し、砂川・東京にあった物流基地を本社である砂川に集約し、一元管理することで在庫管理を徹底しました。 そして東京営業所の移転、役員報酬のカットと社員の賞与や昇給幅を抑制して、経費を削減しました。社員へは現状の経営内容を開示して、会社が置かれている状況を理解してもらうよう努めました。

状況を明らかにすることには迷いもありましたが、苦しい時こそ原点に立ち返ろうと、社員を信じ、一丸となってこの難局を乗り越えようという思いで、企業理念を明文化し掲げました。 努力の甲斐あって赤字は一期のみで済み、苦しい状況下でも社員が付いてきてくれたことに感謝しかありませんでした。

直営店のオープン

ブログ#20_札幌店

リーマンショックからの回復を図るため、私は会社の3カ年事業計画を立てました。計画を掲げることで、社内で共有したいという目的がありました。事業計画をもとに製造システムの見直しや営業の強化を目指し、2年後には新しい直営店をオープンさせました。

苦境からの立て直しを図るためであれば、まずは人員削減などコストカットを行うのが普通でしょうから、この判断に否定的な関係者もいました。
それまで札幌では店舗を構えていましたが、新しく開業する商業施設からお声がかかり、店舗の移転と拡大を決断。そして翌年には千歳空港にも店舗をオープンし、さらにオープンに伴って新たに社員を採用しました。

それからの約10年に東京、名古屋、大阪に出店してブランド力を高めるとともに、製造小売り型の事業体系を構築してきました。本社ファクトリーにおいては年4回、それぞれのテーマを決めてイベントを開催してきました。
昨年は残念ながら開催できませんでしたが、今年はなんとか復活させたいと考えています。
このように毎年、地域や遠方からのお客さまが大勢来られるようになり、砂川ファクトリーはお客さまにとって、聖地になるような施設を目指しています。

ソメスのこれから

ブログ#20_景色

2020〜2021年、新型コロナウィルスによって会社はまた苦しい状況に立たされていると言わざるを得ません。私は来年度までの事業計画を掲げていましたが、これまでに実行できたものもあれば、残念ながら先延ばししたものもあります。

現在、私たちの生活はコロナによって大きく制限され、景気の低迷による買い控えや生活様式が変化する中で、それに倣ったビジネスモデルの見直しを迫られています。 私は今だからこそ、より今の生活スタイルにマッチした新たな商品開発に積極的に取り組みたいと考えています。昨年には、これまでとは視点を変え、新たにインテリア小物の開発と販売を始めました。新たなアイディアを商品化して直営店で展開する、これは工場と店舗が直結しているからこそ出来る挑戦です。

また、社内システムの刷新やECサイトをリニューアルし、サイトから自社製品のバッグや小物の修理品と、他社製品を含めた馬具の修理品をお受けすることができるようになりました。加えて、お客さまの好みにあったパターンオーダーも受けられるコーナーも開設します。ソメスは、手作業の多いアナログ的な会社ですが、デジタル化との融合は不可欠です。

会社は生きています、だからこそコロナウィルスの収束を立ち止まって、ただ待つわけにはいきません。常に新しいものを生み出し挑戦していくことこそ、ものづくり企業が前進してゆく秘訣だと考えています。

ブログ#20_馬

主材料の革は天然素材で精神性が高く、革は人の心を豊かにする不思議な力があります。
私たちは革を無駄にせず、ものづくりを通じて、豊かな気持ちになっていただけるような革製品をこれからも、お客さまにお届けしていきます。

現在の北海道は、寒さと積雪で厳しい毎日が続いていますが、春には緑が一斉に勢いづいて緑豊かな季節となります。
砂川ファクトリーでは5月頃から馬の放牧をはじめます。馬具屋からスタートしたソメスのシンボルである馬たちと共に、皆さまのお越しを社員一同お持ちしています。

 

このブログも今回で20回目になりましたが、この回をもって終了させていただきます。これまでお読みいただきありがとうございました。

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