ルメール騎手へ、世界にひとつのミニ鞍

「職人の遊び心」から生まれた、特別な贈りもの

11年ぶりの来訪に、何か特別なものを

ソメスのSNSで時折登場する「職人の遊び心」シリーズ。
製品づくりで培った技術と職人の自由な発想から生まれる、非売品のアイテムをご紹介しています。その製作を手がけているのが、長年ものづくりに携わってきた一人の女性マイスターです。

「今年の夏は、何をつくろうか…。」

そんなことを考えていた7月、クリストフ・ルメール騎手が11年ぶりに砂川ファクトリーを訪れるという知らせが届きました。
せっかくお越しいただけるなら、既製品ではない特別な贈りものをつくりたい。そこで思い浮かんだのが、小さなレース鞍でした。

きっかけになった、もうひとつのミニ鞍

ちょうどその頃、札幌では「武豊デビュー40年 ~前人未到の記録~」が開催され(8/5〜8/24)、ソメスでは記念展に合わせた特別な「ミニレース鞍」を製作していました。
武豊騎手もルメール騎手も、長年ソメスのレース鞍を使ってくださっています。

「ルメール騎手のレース鞍も、小さく仕立ててみたい」。
既存のミニレース鞍の型を生かして、マイスターによる特別なものづくりが始まりました。

ルメール騎手の「ブルー」をミニ鞍に

ルメール騎手は、ブルーとブラックのレース鞍を地域によって使い分けているそうです。
その中でも、私たちに馴染み深いのがブルーの鞍。ソメスで展示しているルメール騎手モデルのレース鞍も、同じブルーです。

ミニ鞍には、実際のレース鞍にも使われる人工皮革「クラリーノ」を使用しています。

今回はミニチュアとしての見た目も考え、縁取りや鐙革まで同じブルーのクラリーノで統一。鐙型の金具には、ミニドレッサージュと揃えたゴールドを選びました。

さらに、ルメール騎手の鞍といえば「C・L」のイニシャル。
馬具職人にも協力してもらい、実際のレース鞍に使用しているイニシャルのデータをもとに、ミニ鞍に合わせて縮小。本物と同じようにミシンでステッチを施しました。

細部にさりげない飾りが入ったイニシャルは、小さくなってもその特徴がしっかりと残っています。その細かなラインをきれいに縫い上げていく、マイスターの技術もさすがです。

マイスターが生んだミニドレッサージュ

ミニ鞍とともに製作したのが、鮮やかなブルーの「ミニドレッサージュ」です。
現在はソメスクラブ会員限定のポイント交換アイテムとなっていますが、もとは店頭のディスプレイとしてマイスターが生み出したもの。これもまた、「職人の遊び心」から始まった小さなアイテムでした。

そんなマイスターにとっても、クラリーノでミニドレッサージュをつくるのは初めて。普段扱う革とは勝手が異なる素材のため、少し緊張しながらの製作となりました。

初めての組み合わせに、つくる側も完成を楽しみにしながら製作を進めました。

そして形になってみると、鮮やかなブルーとクラリーノならではの光沢が、ミニサイズのドレッサージュと好相性。

「これ、かわいいね!」

完成してからは見るたびにそんな言葉が出るほど、私たちもお気に入りの仕上がりになりました。

マイスターから、ルメール騎手へ

8月21日、砂川ファクトリーを訪れたルメール騎手。
ファクトリーをご見学いただいた後、完成したミニ鞍を製作したマイスター本人から直接お渡しすることができました。

ミニ鞍には、既存のミニレース鞍と同じく専用の鞍台もセットに。ルメール騎手にも実際に手に取っていただき、完成したミニ鞍と一緒に記念撮影をしました。

手のひらほどの自身の鞍を前に、「かわいい」と喜んでくださったルメール騎手。
一背のレース鞍から着想し、馬具職人の協力も得ながら、マイスターの手によって生まれた世界にひとつのミニ鞍。

いつもの「職人の遊び心」から少し飛び出した、私たちにとっても特別なものづくりとなりました。

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