砂川に生まれた、新しい学びの風景|砂川学園 アートオブジェ

革のアートが彩る空間と、地域とともに育まれるものづくり

砂川学園 アートオブジェ

2026年4月、北海道砂川市に新たな学びの場「砂川学園」が誕生しました。

砂川学園は、1年生から9年生までが同じ校舎で学ぶ、北海道内でも最大規模となる義務教育学校です。校舎内には、鳥や草花など、砂川の自然をモチーフにしたアートオブジェクトやサインが設置されており、学びの空間そのものが子どもたちの日常を彩る存在となっています。

>学園内の各所にアートが取り入れられている

これらのデザインを手がけたのは、砂川市を拠点に活動する「空のアトリエ」。その制作において、ソメスサドルも携わりました。
壁面に飾られた大きなオブジェには、革のパーツが用いられており、ソメスの扱う革をもとに、職人が一つひとつ丁寧にパーツを仕立てています。

日々、製品づくりの中で培われてきた技術が、かたちを変えて、子どもたちの身近な空間に息づいています。

地域とともに育まれるものづくり

>砂川市役所のエントランスホールにあるアートオブジェ

こうした取り組みは、今回が初めてではありません。

2021年、砂川市役所の新庁舎開設にあわせて設置されたアートオブジェにおいても、同じく空のアトリエのデザインのもと、ソメスの革が使用されています。
市内の子どもたちがワークショップ形式で参加し、革のパーツ制作に携わりました。

完成した作品は、市役所を訪れる人々を迎える空間の一部として、今もなお大切に設置されています。

革に表情を生み出す
パーツづくり

全体のイメージは、鳥や木の葉、花などをモチーフに、砂川の豊かな自然を感じさせるもの。素材には、やわらかな色合いと発色の良さを持つヌメ革を採用しています。

丸みのあるシンプルな形のパーツを一つひとつ裁断し、成形。革を水に浸し、曲面に沿わせて乾燥させることで、やわらかな立体感のあるフォルムへと仕上げていきます。

静かな工程の中で、少しずつ表情が生まれていきます。

かたちを組み上げる

完成したパーツは、木製の土台に配置しながら、ひとつずつ固定していきます。

中央には鳥と月をモチーフにした大きなパーツを据え、そのまわりに木の葉や花のモチーフが配された、広がりのある構成となっています。

仕上げに宿る工夫

ソメスの職人も作業に加わりました。パーツを釘でを固定していきますが、明るい色の革に釘を打つと、どうしても釘の頭が目立ってしまいます。

そこで、職人の提案により、釘のサイズに合わせた小さな革のパッチを用意。実際に打ち付けながら、「やはり少し目立つね」と言葉を交わしつつ、一つひとつ丁寧に革を重ねていきました。

細やかな工夫が、全体の印象を静かに整えていきます。

日常に溶け込むかたちとして

今回の取り組みでは、アートオブジェの制作に加え、生徒用の下駄箱に設置される学年表示のサインにも、ソメスの革が使用されています。
こちらも職人の手によって一つひとつ裁断され、用意されたものです。

日々の学校生活の中で自然と目に触れるかたちで、革の表情がさりげなく息づいています。

空間に息づくものづくり

設置を終えたアートオブジェは、学園の空間の中に静かに溶け込みながら、訪れる人の目を引く存在となっています。
完成に至るまでの工程や関わりが、そのまま空間の一部として息づいているようにも感じられます。

新たな学びの場として歩み始めた砂川学園。
その日常の中に、ソメスのものづくりがさりげなく寄り添っていることを、嬉しく思います。

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