素材をたのしむ革財布|使い方に馴染む、革の経年変化

革ならではの経年変化とは

素材の魅力を知り革財布をたのしむ

革は使えば使うほど色が濃くなり、艶が増してゆく。

革のなめし方、加工によってその有無や程度は様々ですが、私たちも商品や革の魅力を紹介する上では頻繁に取り上げるワードです。
近しい素材では木材も種類によっては、同じように色を変え艶が増しますが、革の経年変化はそれだけではありません。

自在に形を変える革ならではの経年変化▲トロットトートバッグはタンニンでなめしたヌメ革。使用により次第に革が柔らかく変化した。

ハリある革のバッグが柔らかくなりシボを刻む
ベルトがウエストに沿って形を変える…etc
使い方によって素材感が変わり形を変えてゆくのは、木にも無い、生地にも無い、革ならではの特性。革の経年変化とは、「使い方に馴染む」という言葉がまさにぴったりかもしれません。

日々手に取り使いながら、革の変化を楽しみましょう。

上質な素材を楽しむなら革財布

魅力の詰まった革こそ革財布で楽しむ

例えば「コードバン」は馬のお尻の皮のごくわずかな部分。
最上級の柔らかさと言われる「カーフ」は小さな仔牛の革。

財布としてはメジャーな素材ですが、バッグとして出回るのは稀なことです。

バッグをつくるには量が至らなかったり、あるいは素材の堅牢度やデリケートさ故に適さなかったり…。
そんな理由で、コードバンやカーフのみならず、実は魅力を存分に語りたい特別な革ほど、財布や名刺入れなど小さな製品になることが多いのです。

今回はソメスの財布ラインアップの中でも、豊かな経年変化を楽しみたい方におすすめのシリーズをご紹介します。

財布選びの際はぜひ革の違いや個性も比べてみてください。

素材を楽しむ
ソメスおすすめの革財布

100%植物由来のタンニンでなめす
イタリア製「バケッタレザー」

革財布の経年変化_バケッタレザー▲画像右は約7ヶ月使用。定期的にブラッシングを施した

革製造の本場イタリアの、伝統的な製法でつくられた「バケッタレザー」。

100%自然由来のタンニンをじっくり時間をかけて染み込ませる、大変な時間と労力が掛かる製法ですが、今でもトスカーナ地方のタンナーの中で受け継がれてます。
「傷などを気にせずアクティブに使ってもらいたい」という思いから、傷が目立ちにくいエンボス加工を施しました。

革財布の経年変化_バケッタレザー▲シボの凸部分は手に触れより色濃く、シボ模様がより際立つように。

使うほどにどんどんと色濃く艶やかに、シボ一つ一つもより際立ってゆきます。


 関連記事 「バケッタレザー」とは? 経年変化を味わう革

革ならではの表情豊かな
ベジタブルタンニンレザー

革財布の経年変化_フルベジタブルタンニンレザー▲画像左上は約1年店頭展示されたもの。

ステア(成牛の革)をフルベジタブルタンニンで鞣した、鮮やかなカラーが目を引く「パスチャー」シリーズ。

シワが寄りやすい首回りの部位をあえて使うことで、シワやトラなどが見られ表情豊かに仕上げました。イタリアンレザーならではの鮮やかな発色も人気のポイントです。

革財布の経年変化_フルベジタブルタンニンレザー▲「パスチャー」シリーズのブルーは色変化が大きい。使用やメンテナンスを施すことでより艶が増す。

革表面はコーティングを施さない素の仕上げ。使うほどに色濃く艶を増してゆきます。

なめらかでいて丈夫
フランス老舗タンナーがつくる「カーフレザー」

革財布の経年変化_カーフレザー▲画像左上は約1年使用。定期的にブラッシングとクリームを施した。

フランスに本社を構え、世界中から品質の良さを認めらレている老舗タンナーHAAS社。そこでつくられるカーフレザーは、心地よい肌触りはもちろん、丈夫さ、扱いやすさも保ちながら、革らしいナチュラルな風合いも最大限に引き出しているため、経年変化も存分に楽しめます。

革財布の経年変化_カーフレザー▲カラー:ワインは使い込むとより深い色に。箇所によって濃淡の差も生まれる。

繊細なカーフレザゆえ、キズ付きやすさはあるものの、マットでふっくらとした表面は、使い込むうち艶を増してゆきます。

輝きとともにオーラを纏う
変化豊かな「カーフレザー」

革財布の経年変化_カーフレザー▲画像右は約1年使用。定期的にブラッシングとクリームを施した。

「フリージアン」と同じくHAAS社のカーフレザーを採用したのが「フェル」シリーズ。淡いブラウンとブラックのカーフをベーシックなメンズタイプの財布に仕立てました。

鮮やかでコントラストの効いた「フリージアン」シリーズとは異なる品と存在感を放ちます。

革財布の経年変化_カーフレザー▲色濃く艶やかな表情。ステッチが際立ち元とはかなり異なった印象に。

今回ご紹介の中でも特に顕著な変化をみせた「フェル」。ブラッシングとクリームを施していたそうですが、お手入れの方法によって変化の度合いも異なります。

デメリットも革の個性
自分オリジナルの完成品に

ナチュラルに鞣し仕上げられた革ほどリスクは高くデリケートな一方で、豊かな表情や経年変化などの魅力が詰まっています。

毎日持ち歩く革財布。傷シミを付けないよう丁寧に扱うも良し、気にせずガシガシと使うも良し。あなたのライフワークに寄り添って、あなたオリジナルの経年変化を見せてくれるはずです。
時に手にとって、じっくり革と向き合ってみてください。新しい発見や愛着が湧いてきますよ。

メンテナンスやご相談は店舗スタッフへ

経年変化豊かな革を楽しんでみたい!でもお手入れが心配…という方は、ぜひ店舗スタッフへご相談ください。
店頭でのメンテナンスを承っております。

関連記事

RECOMMENDED

カテゴリー

CATEGORY