革を使う、ということを考える。｜サステナブルなものづくり

暮らしに寄り添う革製品。
ソメスファンの皆さまなら、バッグや、財布など身近な存在として日々ご愛用いただいていることかと思います。

例えば馬具には厚くて頑丈な革、お財布は手触りなめらかで繊細な革が使われるように、たくさんの種類の革を扱い新しい商品が生まれる中で、商品のコンセプトや革のこだわりをご紹介していましたが、
そもそも革が「どう生まれているのか」というお話をする機会はなかなかありませんでした。

国内外たくさんのタンナー、そしてものづくりの企業が扱う革という素材。皆さんはその革がどういうルートで生まれるのか、ご存じですか？

Thing Leather Action
実は、革ってサステナブル

2021年、一般社団法人 日本皮革連合会(JLIA)では「Thinking Leather Action（シンキング・レザー・アクション）」として、革が環境に配慮した素材であること、サステナビリティに基づいた優れた素材であることを発信する活動を立ち上げました。

JLIAのメッセージのとおり、
革をつくるために動物を殺すということはなく、食肉用の動物から出る副産物を使って作られています。

革製品の中でも牛革のものが多いのは、食肉として牛の消費量が多いためです。
牛革だけでなく馬革やコードバンも同じ、食肉の副産物から生まれています。

さらにその副産物を鞣し、革製品として形にしてながく使い続けるということは、長い目で見るとサステナブルであるといえます。

革の端材を形にするものづくり

本来捨てられるものだった食肉用の皮は、革となるために、タンナーの手へ。
革の個性を見極め、鞣し、染色し…時間をかけながらいくつもの行程を経て、一枚の革が出来上がり、そしてソメスサドルの元へやってきます。

革製品としてながく使い続けていただくための重要な工程。
日々の使用でも長持ちするつくりと素材を見極める責任がわたしたちにはあります。

一枚の革から鞄の本体・ショルダーなどたくさんのパーツを裁断してゆきますが、堅牢度を考慮すると、伸びやすいお腹の部分はベルトやバッグには向きません。
さらに細かな革の状態を見極め裁断してゆくと、毎回たくさんの端材が生まれます。

バッグや財布を作るには至らない端材を、価値あるものとして形にできないか…。

素材を無駄なく有効活用する。
これはソメスサドルがものづくりに携わる上で長く抱える課題でもあります。

木と革のものづくりの想いがひとつに
ドムス アドベントカレンダー

ここで、そんなソメスサドルなりのサステナブルな想いから誕生したアイテムをご紹介します。

クリスマスまでの日々を楽しむ「アドベントカレンダー」。
24本の枝に1日1個オーナメントを飾って、クリスマスになると完成するクリスマスツリー型のアドベントカレンダーです。

この24個の革のオーナメントは、すべて鞄づくりに使われた端材を用いて作られています。

ツリーの本体は、札幌の木工クラフト工房「チエモク」様におつくりいただいたものです。
北海道下川町産の「ハンノキ」という木材をメインに使われるチエモク様。針葉樹の林の間に植樹せずとも雑草のように生えてくる木ですが、伐採された後そのほとんどがパルプ材や燃料材となるそうです。

資源が減りつつある中でも屈強に育つハンノキをより価値のあるものに。
チエモクのものづくりを通じてハンノキの存在をより知ってもらいたいという想いでものづくりをされています。

木と革、扱う素材は違えど、資源を価値あるものとして形にしたい。
ソメスサドルとチエモクの想いがひとつになって生まれたアイテムです。

アドベントカレンダー2023
抽選販売のお知らせ

昨年初めてご紹介した「ドムス アドベントカレンダー」。
今年も2023年verとして新たなデザインでおつくりしました。

ネイビーを基調としたシックなデザイン。オーナメントには青い鳥やふわふわな羊など、新たな仲間も加わっています。

限られた材料でつくる数量限定につき、ソメスクラブ会員様限定の抽選販売とさせていただきます。
ご応募の詳細は、10月20日配信のソメスクラブメールマガジンにてご案内いたします。

※ご案内は終了いたしました。

北海道産ハンノキに想いを込めて｜チエモクのものづくり

なめし(なめし)とは｜革の魅力と特徴