馬具メーカーであるソメスサドルが厳選した「ブライドルレザー」を使った「ヴァーレンドルフ」シリーズから、新たなアイテムをご紹介いたします。
馬具をつくるソメスサドルにとっては馴染み深い「ブライドルレザー」。名の「ブライドル」とは馬具の”頭絡”という意味。馬の強い力にも負けない強度を持った馬具を作るために生まれた革のことを言います。
繊維が緻密で且つしなやかであり、道具として如何に負荷に耐えられるか。ブライドルレザーに何より求められるのは”美しさ”ではなく”強度”です。
私達ソメスサドルも、全ての製品に馬具作りを前提とした質の高く強度の高いブライドルレザーを厳選し、独自の基準をクリアしたものだけを使用しています。
古くから乗馬の文化が根付くイギリス、その南西部に工房を構える「ベイカー社」は、ブライドルレザーの老舗タンナー。創業から160年以上、昔ながらの独自の製法を守り受け継いで作られる革は、世界的にも高い評価を得ています。
オークの樹皮から抽出したタンニンのプールに革を浸ける鞣し方法。1年以上の時間をかけじっくりと鞣すことでオイルが革内部まで浸透するため、しなやかな強度と耐久性の高い仕上がりに。
革表面を削る一般的なブライドルレザーと違い、表面を残して仕上げることで強度が高く、血筋やシワなど素材本来の自然な風合いをより豊かに味わうことが出来ます。
昨年のリニューアルを経て、新たなデザインで目を引くのが鞍をモチーフにしたオリジナルのチャーム。砂の型に溶かした真鍮を流し込む、「真鍮鋳物」の金具です。
真鍮鋳物の中でも中でも数少ないファッションパーツを作る国内のメーカーにお作りいただいています。
そのフォルムにどこか温かみを感じるのは、機械に頼らず彫刻刀を使い人の手で削り出したデザインがベースにあるから。
さらに真鍮を流し込む砂型の成形では、製造の都度木枠に砂を詰め、ベースのデザインを埋め込んで型を作り、作るパーツによっても密度の塩梅を変える、この繊細な作業にもやはり人の手がかかせません。
熟練した職人の経験と感覚でこそ生み出されるパーツです。
銀面の美しさよりも強度を追求して生まれたブライドルレザー。特にフルグレインとなれば血筋や生前のシワキズがみられたりと表情はワイルドですが、それこそがこの革の美しさではないでしょうか。
ブライドルの独特なブルーム、そして砂目を残した真鍮チャームは、それだけで使い込まれたヴィンテージのような風合いさえも感じさせてくれます。
使い込むうちブルームが薄れてゆき、革本来の銀面表情が現れて、さらに艶を増して手に馴染んでゆく…。真鍮のチャームも触れるほど艶やかに経年変化を重ねます。
どんな表情の移ろいを見せてくれるかはあなた次第。ぜひ育ててあなただけの美しさを見つけてください。
※記載価格はすべて税込です
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